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ひとり言

SNSの普及がもたらす弊害について

ひとり言   2013/02/16 (土)  7:55 PM

facebookには常に危険が潜んでいる!?

注)今回は出来るだけ飾らずにストレートに記述したいと思います。個人的な見解ですので少々お見苦しい点もあるかと存じますが、ご了承下さいませ。


「自分は鬱ではないか」というご相談を最近よく受けるようになりました。
突き詰めていくと、共通しているのがfacebookユーザーであり、facebookの投稿が原因となっている場合がよくあります。ご自身の問題だけではなく、人間関係の縺れにまで発展しているケースもあります。

facebookユーザーは非ユーザーよりも元々社交的で自己顕示欲の強い人が多い傾向があります。
自分の近況を知って欲しい、好きなものを紹介したい…もっと言えば、それが転じて人から注目されたい、認められたい、良く思われたい、強いては自慢したいという心境が無意識のうちに芽生えていることもあります。
勿論自己顕示欲の強いことが悪いということではありません。
自己顕示欲を武器にしている人も沢山いらっしゃるからです。例えば芸能人という職業。これがなくてはやっていけません。明石家さんまさんなんかは正に良い例ではないでしょうか。

普通は自己顕示欲があまりに強いとマイナスイメージを持たれ敬遠されがちですが、逆に彼は視聴者から長く愛されています。その理由は何でしょう??
答えは簡単です。視聴者が喜ぶポイントを押さえていて「不快にさせない」からです。
とは言うものの、彼も24時間、365日メディアに出ているわけではありませんので、本当のところはどんな人物なのか、どんな生活を送っているのか、視聴者が知ることは出来ません。私たちが観ているのは明石家さんまという人物の中のほんの一部です。
つまり何が言いたいのかと言うと、殆どの視聴者は「たまに観るからイイ」と感じているのです。
おそらく彼と共有する時間が長い人は何かと大変な部分もあるはずです。

facebookの利用の仕方でも彼と同じことが言えます。たまに見るから面白いと感じることができるのです。
毎日長時間見ていてもプラス感情が湧くというユーザーもいるかもしれませんが、それはごく少数だと思います。
人は生きている限り、誰にでも気分の浮き沈みがあります。1つの投稿でもその時にその人が置かれている状況によって受け取り方が驚くほど違います。

例えば、貴方が学生時代の同級生2人と写っている旅行の写真を投稿したとしましょう。
貴方は旅行が楽しかったことを伝えたり、知り合いの人に近況を知らせることが目的でした。
一番多い投稿のパターンだと思います。
しかし、その投稿を見た瞬間に、プラスの感情を持つ人とマイナスの感情を持つ人に分かれます。
プラスの感情を持った人は、「自分も家族や友人と行ってみたい」あるいは「今度は自分も一緒に連れて行って欲しい」「楽しそうで羨ましい」という感想を持ちます。
反対にマイナスの感情を持った人は「旅行する時間があるなんて暇だな」「この不景気によくそんな金銭的余裕があるな」あるいは「なぜ自分は呼んでくれなかったのか」という感想を持ちます。

どれも誰もが持つ可能性がある感想です。
また、その時はプラスの感情を持ったとしても、そのような投稿を見続けているうちにマイナスの感情にシフトすることもあります。
日本人は自然と自己と他人を比較してしまう人種だからです。特にfacebookは生活が充実している(と思っている)ことを知らせるために用いる人が多いので、知らず知らずのうちにプレッシャーやコンプレックスが生まれてしまう人もいます。
そもそもなぜそんな風に感じてしまうのか。
おそらく、「贅沢な生活が出来る人が幸せ」「毎日休みなく予定がある方が優れている」というような何の確証もないレッテルから来ていると思います。
でもそれって、おかしなことだと思いませんか??
何を以て幸せと感じるかなんて、人によって違いますし、人と比べてどうこう言えることではないからです。

そのレッテルを遡ると、小さい頃に刷り込まれる「イイ学校に入って、イイ会社に入って、イイ人に出会いなさい」というブランド志向が影響していることが最近分かってきました。
なぜここに辿り着いたのかというと、私自身がこの職業に就くまでこの志向に振り回されてきたからです。あまり希望通りに事が運ぶことがなかった私はずっとコンプレックスを抱いてきました。
しかし、こんな私でも「イイ学校に入ったんですね」「イイ会社に入ったんですね」と言われたことがあります。
前述したレッテルからも分かるようにこの見方も偏っていますよね。イイ学校、イイ会社って誰が決めるんでしょう。
もっと言えば「イイ」って何がイイのですか??
イイかどうかなんて在籍している貴方にしか分からないはずです。貴方が学びたい分野が学べる学校に入学出来れば、それが貴方にとっての幸せですし、貴方がやりたいお仕事が出来る会社に入社出来れば、それが貴方にとっての幸せです。


非常に長くなりましたが、偏った見方を基準にして、ご自身を価値のない人間だとか、生きている意味がない等と決して思わないで下さい。
生きている意味なんて、貴方の一生が終わるまで誰にも分からないのです。
誰一人代わりがいない貴方がいる、それだけで十分価値があることだと私は思います。

facebookで人の生活をチェックする時間があるなら、「いいね!」の数を数える時間があるなら、
映画を観る時間、本を読む時間、家事をする時間、運動をする時間、睡眠をとる時間(…etc)に充ててみて下さい。

少し心にゆとりが持てるようになるはずです。

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